世紀の一戦:カネロ・アルバレス vs テレンス・クロフォード
この試合は、ボクシング史に残る“夢の対決”です。階級差・スタイル・キャリアすべてが対照的な2人が、スーパーミドル級で激突します。
日本時間9月14日(日)
両者の特徴と強み
カネロ・アルバレス選手
階級・戦績
スーパーミドル級(76.2kg)
67戦63勝(39KO)2敗2分
スタイル
ハイブリッド型メキシカンスタイル
強み
強烈なカウンター、ボディ攻撃、耐久力、圧力
(上半身のスリップ、ブロッキングが得意)
弱み
足の速いアウトボクサーを苦手にする(メイウェザー、ビボル戦のように)。
スタミナ面で後半に失速する傾向がある。
テレンス・クロフォード選手
階級・戦績
スーパーウェルター級(69.8kg)→今回168ポンド挑戦
41戦全勝(31KO)
スタイル
スイッチヒッター(オーソドックス⇄サウスポー)
強み
戦術眼、距離感、スピード、無敗の完成度
弱み
ナチュラルサイズ:本来はライト級出身で、カネロと比べると体格差は大きい。
打たれ強さは十分あるが、スーパーミドルの一撃を耐えられるかは未知数。
◆ 試合展開予想
-
序盤 (1〜4R)
クロフォードがジャブとフットワークで距離を保ち、カネロの踏み込みを見極める。
カネロは大きな一発は出さず、ガードを固めてボディ狙いで徐々に圧力をかける。 -
中盤 (5〜8R)
カネロのプレッシャーが効き始め、クロフォードはロープ際で戦わざるを得ない場面が増える。
ここでクロフォードがサウスポーに切り替えてカウンターを狙う可能性大。
スピードではクロフォードが優勢だが、パワーではカネロのボディ攻撃が効いてくる。 -
終盤 (9〜12R)
カネロは一発で倒しにいくよりも、ポイントを取りに行く堅実な戦いにシフト。
クロフォードは足を使って逃げながらもカウンターで印象を作ろうとするが、体格差で押し切られる展開になりやすい。
クロフォードが勝つなら…
判定勝ちが濃厚。スピードと技術で距離を保ち、ポイントを積み重ねる展開。
カネロが勝つなら…
中盤以降のKOまたは判定勝ち。プレッシャーとボディ攻撃で削り切る展開。
勝敗予想
-
カネロ有利 (判定勝ち)
→ 体格差とボディ攻撃でポイントを積み上げ、ユナニマス判定勝ちの可能性が高い。 -
クロフォード勝利の条件
→ スピードとカウンターで序盤から主導権を握り、カネロを空回りさせ続けること。だがスーパーミドル級でそれを12R続けるのは非常に困難。
📌 総合的には、
「体格差と経験を活かしたカネロが判定で有利。ただし、クロフォードが序盤に明確に効かせればアップセットもあり」
というシナリオになりそうです。
どちらが勝っても、PFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキングに大きな影響を与える一戦です。
コメント