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シナモンは「香りを楽しむスパイス」でありながら、健康・美容・料理に幅広く活用できる万能選手です。種類によって香りや安全性が異なるので、目的に合わせて選ぶのがポイント。
🌲 シナモンとは?
- 世界最古のスパイスの一つとされており、独特の甘く温かみのある香りとわずかな辛味が特徴です。
- 形状としては、乾燥させた樹皮を筒状に巻いたシナモンスティック(ホール)と、それを粉砕したシナモンパウダーがあります。
- 和名では肉桂(ニッケイ)と呼ばれ、漢方薬としては桂皮(ケイヒ)という生薬名で用いられてきました。
シナモンとニッキの違い
シナモンとニッキは原料が同じクスノキ科の植物ですが、厳密には以下のような違いがあります。
| 項目 | シナモン | ニッキ(ニッケイ) |
|---|---|---|
| 原料部位 | 主に幹や枝の樹皮 | 主に根の皮(日本の在来種) |
| 風味 | 甘く上品な香り、繊細 | 甘い香りに加え、強い辛味が特徴 |
| 主な用途 | 菓子(アップルパイなど)、紅茶、コーヒー | 和菓子(八ツ橋など)、薬膳 |
🌿 シナモンの主な種類
| 種類 | 特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| セイロンシナモン | 甘く上品な香り。クマリン含有量が少なく安全。 | スリランカ原産。高品質で高価。 |
| カシア | 香りが強く、やや苦味。クマリンが多め。 | 中国・ベトナムなどで広く流通。 |
| ニッキ(肉桂) | 日本独自。根を使い、爽やかな香りと辛味。 | 和菓子やニッキ飴などに使用。 |
主な成分と効能
• シンナムアルデヒド:香りの主成分。抗菌・抗炎症作用。
• オイゲノール:抗酸化作用。アンチエイジングに寄与。
• サフロール:香り成分の一部。過剰摂取には注意。
| 期待される効果 | メカニズム・成分 |
|---|---|
| 体を温める | 桂皮アルデヒドには、血管を広げ、血行を促進する作用があると言われています。冷え性の緩和や発汗作用が期待できます。 |
| 血糖値の安定化 | シナモンに含まれる成分が、インスリンの働きをサポートし、血糖値の上昇を緩やかにする効果が研究されています。 |
| 抗酸化作用 | ポリフェノール(プロアントシアニジンなど)を豊富に含み、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用が期待できます。アンチエイジングや健康維持に役立つとされます。 |
| 胃腸の健康維持 | 消化促進作用があり、漢方でも胃腸の働きを助ける目的で用いられます。 |
| 毛細血管の修復 | 毛細血管を強くし、血流改善に役立つという研究結果もあります。 |
健康・美容効果
✅ 血糖値の安定化:糖尿病予防に期待
✅ 毛細血管の修復:肌のハリや美肌効果に寄与
✅ 冷え性の緩和:体を温める作用があり、女性に人気
✅ 抗酸化作用:老化予防、白髪予防にも
✅ 発汗・解熱作用:風邪の初期症状にも使われることがある
使い方のアイデア
☕ ドリンクに:シナモンティー、ホットミルク、チャイ
🍎 料理に:アップルパイ、かぼちゃスープ、バナナ焼き
🧴 美容に:シナモンオイルを希釈してマッサージ(※肌刺激に注意)
🍚 ご飯系にも:中東料理やインド料理で肉や米と相性抜
摂取量と注意点
🔸 1日の目安:小さじ1/2〜1杯程度(約1〜2g)
⚠️ クマリンの過剰摂取に注意:特にカシアは肝機能障害のリスクあり
⚠️ 妊娠中・授乳中は控えめに:ホルモンバランスに影響する可能性あり
⚠️ 薬との相互作用:糖尿病薬や抗凝固薬との併用は医師に相談
保存方法
• 高温多湿を避け、密閉容器で保存。
• 粉末は香りが飛びやすいので、なるべく早めに使い切るのが理想。
カシア種と肝臓への影響
• クマリンとは?
→ 香り成分の一種で、天然の芳香物質。過剰摂取すると肝毒性があるとされています。
• カシア種はクマリン含有量が多い
→ 中国産やベトナム産のカシア種では、1g程度で一日の耐用量を超えることもあると報告されています。
• セイロンシナモンとの違い
→ セイロンシナモン(スリランカ産)はクマリン含有量が非常に少なく、日常的な使用でも安全性が高いとされています。
✅ どれくらいなら安全?
• 欧州食品安全機関(EFSA)の推奨では、クマリンの耐容一日摂取量(TDI)は
体重1kgあたり0.1mg とされています。
例:体重50kgの人なら 5mgまで。
• カシア種のシナモンパウダーには、1gあたり約2〜5mgのクマリンが含まれることがあるため、
毎日1g以上の摂取は避けた方が安全です。
✅ どう選べばいい?
• セイロンシナモンを選ぶことで、クマリンの心配をほぼ回避できます。
• 市販品では「セイロンシナモン」と明記されていない場合、ほとんどがカシア種です。
• 健康目的で毎日使うなら、産地や品種表示を確認するのが大切です。
✅ まとめ
• 毎日使うなら、セイロンシナモンを選ぶのが安心です。
• たまに使う程度なら、カシア種でも問題ないことが多いですが、摂取量には気をつけましょう。




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