重曹で虫歯治療やホワイトニングができるのか

※このページにはアフィリエイトリンクが含まれています。

料理はもちろん、頑固な鍋の焦げつきや茶渋、湯垢も落とせて、脱臭までできると一躍脚光を浴びた“重曹”ですが、その使い道は広がるばかり。
美容面でも、かかとの角質ケアや美肌のための入浴剤として人気となっています。
さらには、歯を白くしたり虫歯治療までできるというので驚きです。

重曹（じゅうそう）は「炭酸水素ナトリウム（NaHCO₃）」という化合物で、弱アルカリ性の性質を持ち、掃除・料理・医療など幅広く活用される万能アイテムです。

重曹の基本情報

• 化学名：炭酸水素ナトリウム（NaHCO₃）
• 性質：
• 弱アルカリ性（pH8〜8.5）
• 白色の粉末
• 水に少し溶ける
• 加熱すると二酸化炭素を発生し、膨張作用あり
• 味：塩味に近いが独特
• 製造方法：塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、二酸化炭素を加えて生成

🧂 重曹の種類と違い

種類	主な用途	純度の目安	備考
食用	料理、飲料	約98〜99%	食品添加物として分類される
掃除用（工業用）	掃除、消臭、研磨	約95〜98%	食用には不向き
医療用	胃薬、点滴など	100%	医療機関で使用

※食用の重曹は掃除にも使えますが、掃除用を食用に使うのはNGです。

重曹は虫歯の「予防」や歯の「表面の着色除去」には一定の効果がありますが、虫歯の「治療」や歯の「本格的なホワイトニング」には適していません。使用には注意が必要です。

🦷 重曹の虫歯予防効果
• 弱アルカリ性で口内の酸を中和
→ 虫歯の原因となる酸性環境を抑える働きがあります
• 歯垢の発生を抑える可能性
→ 歯の表面を清潔に保つことで、虫歯菌の繁殖を防ぐ効果が期待されます
• ただし、虫歯の「治療」は不可
→ 一度できた虫歯は、重曹では治せません。歯科医による治療が必要です。

重曹のホワイトニング効果

項目	内容
できること	歯の表面の着色（コーヒー・紅茶・タバコなど）を研磨作用で落とす
できないこと	歯の内部の黄ばみ（加齢・遺伝・薬剤）を漂白すること
本格的なホワイトニングとの違い	歯科医院では過酸化水素などで歯の内部まで白くするが、重曹は表面の汚れ除去のみ

🧼 使用方法と注意点

方法	特徴	注意点
重曹ペーストで歯磨き	重曹＋水でペーストを作り、週1〜2回磨く	強くこするとエナメル質を傷つける可能性あり
重曹水でうがい	刺激が少なく安全性が高い	着色除去効果は弱め
歯ブラシに直接振りかける	手軽だが研磨力が強い	過剰使用はNG

※使用後はフッ素入り歯磨き粉やマウスウォッシュでエナメル質を保護するのが推奨されています

⚠️ リスクと注意点
• エナメル質の損傷：研磨力が強く、使いすぎると歯がしみたり黄ばみが悪化することも
• 歯垢が付きやすくなる：表面が粗くなると逆効果になる可能性あり
• 口腔粘膜への刺激：粒子が粗いため、口内炎や歯茎炎がある場合は避けるべき
• 塩分摂取の影響：ナトリウム含有のため、高血圧や腎疾患の方は注意

✅ まとめ
• 虫歯予防には一定の効果あり（pH中和・歯垢抑制）
• ホワイトニングは「表面の汚れ除去」に限られる
• 治療や漂白には歯科医の処置が必要
• 使用頻度は週1〜2回まで、粒子の細かい食用重曹を選ぶのが安全
歯科医師に相談のうえ、慎重に取り入れるのがベストです。